前原総合医療病院 | 医療法人誠心会 – ペインクリニックあります日本一やさしい施設をめざして

ペインクリニック内科

受付時間

午前 午後
平日 9:00~12:30 14:00~17:30
土曜日 9:00~12:30 -

※「初診」の方の受付時間は、月・火・木・金は午前11:00まで、午後は15:30まで、水・土は午前11:00までとなります。

※やむを得ず休診することがございますので、念のためご連絡ください。

外来担当医表

受付時間
9:00~12:30AM 田代 前原(光) 田代 前原(光) 田代 前原(光) 田代 前原(光) 田代 前原(光) 前原(光)
14:00~17:30PM 田代 前原(光) 田代 (手術) 田代 田代 前原(光) -
  • 診療日について、常勤医師の週間予定は上記のようになっております。18時以降は当直医となります。
  • 会議、学会等の都合で医師の変更がある場合がありますので、来院前にお電話【099-273-3939】を頂ければご案内いたします。

診療内容紹介

「ペイン」とは「痛み」、「クリニック」とは「診療所」という意味であり、「ペインクリニック」は、様々な痛みの治療を専門としており、麻酔科の一部門になります。その麻酔科の医師は、一般的に手術を受ける患者さんの周術期(手術前から手術後の期間)の診療を担当しています。特に手術中の患者さんの麻酔と全身管理を行なうことで、手術を円滑に進行させ、手術中に様々な状況に置かれる患者さんの生命を守っています。麻酔科医の仕事には、呼吸の管理や血圧の管理など様々ありますが、その中には手術による痛みを管理する役割もあります。その痛みの管理をより専門化して発展した診療分野がペインクリニックになります。
 治療の対象は、日常生活でよく経験する肩や腰の痛み、片頭痛などの頭痛、帯状疱疹による皮膚の痛み、顔面の痛みである三叉神経痛、手術後も長引く痛み、癌による痛みなど、様々な痛みに対応します。
 痛みの治療では、薬物療法や神経ブロック、リハビリ、手術などの選択肢がありますが、ペインクリニックでは、ほとんどの場合が外来通院をしながら薬物療法と神経ブロック療法で治療します。神経ブロックで使用する主な薬剤は、歯科治療でも使われる局所麻酔薬ですが、高周波熱凝固法という神経に70〜90度の熱を加える方法や、高濃度のアルコールを注入する方法などで長期的な効果を得る場合もあります。更に改善しない強い痛みでは、様々な治療を集約して行い、適応があれば、脊髄に沿わせて挿入したリード(先端に電極がついた細い線)から脊髄に弱い刺激を加えて痛みを和らげる脊髄刺激療法という高度な治療を行うこともあります。
 ペインクリニックでの治療の特徴は、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアなどの様に急性に起きた痛みの場合、一般的な治療に比べ早期に改善することが期待できます。慢性的な痛みの場合、一般的に薬物療法やリハビリで経過をみることが多く、満足のいく改善が得られないこともありますが、ペインクリニックによる治療で現状の打開が期待できます。また、いずれの痛みでも、手術などの侵襲的な治療を回避できる可能性や、痛みで支障をきたした日常生活を改善できる可能性もあります。
 ペインクリニックでは、医師と看護師などの医療スタッフが協力して、様々な手段で「痛みからの解放」を目指しており、痛みに悩まれている方々にとって力強い味方になれる診療科であると考えます。

神経ブロック

 痛みの原因となっている神経やその周囲に、局所麻酔薬を注入する方法です。その際に、抗炎症作用のあるステロイド薬を併用する場合もあります。
 神経ブロックの効果は、局所麻酔薬により一時的に神経を遮断することで痛みをとるだけではありません。痛みがあると交感神経が刺激され、それにより引き起こされる血流の低下や筋肉の緊張などによって、更に痛みが強くなるという悪循環が起こります。神経ブロックにはそのようなバランスを崩した部分を改善し、更に、抗炎症作用も加わることで局所麻酔薬の作用時間(数時間程度)以上の効果が得られます。
 一般的には短時間作用の局所麻酔薬による神経ブロックが主流ですが、種類によっては長期的に神経を遮断する方法もあり、的確に適応を判断することで高い治療効果を得ることができます。

主な対象となる症状や疾患

腰や足の痛み(腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間関節症など)

 腰痛の経験がある方は非常に多く、程度がひどくなると、歩行や立ち上がり、寝返りなどの、普段は何気なくしている動作も困難になります。治療により、痛みが緩和されるだけでなく、そのような日常生活動作の改善も治療効果の1つとして重要であり、早期であるほどその改善は早まります。物を持ち上げようとした時や、腰をひねった時などに、突然腰が痛くなる急性腰痛の場合では、1回のブロックで大きな効果が得られることもあります。代表的なブロックは、腰部硬膜外ブロックですが、その他にも数種類のブロックの中から、原因に合わせて選択します。

首や肩、腕の痛み(頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、肩関節周囲炎など)

 頸椎症などの場合、少し首を動かすだけでも首や腕に激痛が走ったり、横に寝るのもつらい場合がありますが、近年発展してきた超音波装置を用いることで、障害されている神経を正確にとらえてブロックすることが可能となり、劇的な効果をもたらす場合もあります。代表的なブロックは、腕神経叢ブロックや星状神経節ブロックです。
 また、五十肩で悩まれている場合でも、上記の超音波装置を用いて治療することで、確実な効果を得ることができ、数年来の痛みが解消されることも多いです。

帯状疱疹の痛み、帯状疱疹後神経痛

 幼少時にかかった水ぼうそう(水痘)の原因であるウイルスが神経の中に潜んでいて、それが原因となって起こるのが帯状疱疹です。誰でも発症する可能性があり、ほとんどが治癒しますが、一部の場合は激痛を伴い、皮疹が治癒したにもかかわらず神経痛という合併症が残る場合があります。神経痛への移行を防ぐことが大事で、それには発症早期からの積極的な治療が必要となります。薬物治療に神経ブロックを併用することも多く、発症部位に応じて神経ブロックの種類を選択します。ただ、神経痛に移行した場合でも、様々な治療を集約して行うことで痛みが緩和したり、消失することもあります。

顔面の痛み(三叉神経痛など)

 三叉神経痛が代表的で、その特徴は数秒程度持続する発作痛です。状態がひどくなると歯磨きや食事、洗顔でも激痛が発生するようになります。代表的な治療に抗てんかん薬の内服がありますが、副作用が発生したり、痛みが緩和されない場合には、神経ブロックや手術などが選択枝となります。神経ブロックの場合には、通常1回の治療で年単位の効果が得られる特徴があり、治療効果の高さはかなりのものです。代表的な神経ブロックは、眼窩下神経ブロックやガッセル神経節ブロックで、いずれも高周波熱凝固法という方法を用いることで長期効果が得られるようになります。

頭の痛み(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など)

 頭痛には片頭痛などのような慢性的な場合と、くも膜下出血に代表されるような命にかかわるような急性の場合があります。ペインクリニックで扱うのは前者の慢性的な頭痛であり、片頭痛や緊張型頭痛が代表的です。基本は薬物治療であり、状態に応じて薬剤を選択していきますが、星状神経節ブロックやトリガーポイント注射などを行うこともあります。

癌による痛み

 癌の種類は非常に多く、原疾患による痛みと転移による痛みに分かれ、その痛みの内容も様々です。治療の基本であり、中心となるのは薬物治療ですが、神経ブロックが適応となる場合もあります。代表的な痛みは、すい臓や肝臓などの腹部内臓の癌による内臓痛です。その他には、腫瘍が大きくなり、周辺の神経や組織が圧迫されることで生じる痛みも適応となる場合があります。代表的なブロックは、内臓痛に対する腹腔神経叢ブロックで、高濃度のアルコールを使用することで数か月単位の効果を得ることができます。適応があれば、早期に実施することが推奨されています。このように神経ブロックを行うことで、鎮痛薬の内服量が減ったり、痛み治療のために入院が必要な場合には、自宅退院という可能性も出てきます。

末梢血行障害による痛み(閉塞性動脈硬化症、バージャー病など)

 四肢の血行障害が原因で、手足に痛みや冷え、潰瘍などが出現する病気です。基本の治療は薬物治療ですが、ペインクリニックでは、主に血行改善目的に交感神経ブロックを行います。下肢に対しては、腰部の交感神経に高周波熱凝固を行なったり、高濃度のアルコールを注入することで長期効果を得る方法もあります。その他には、下肢の痛みに関係している坐骨神経の周囲にカテーテルを留置して、持続的に痛みを緩和、消失させる方法もあります。

顔面神経麻痺

 突然発症することが多く、その原因としてはいくつかの説があげられています。ペインクリニックでは、ステロイドなどの薬物治療以外に星状神経節ブロックを行っています。発症時期や顔面神経麻痺スコアを指標に、重症の場合には連日行うこともあります。

複合性局所疼痛症候群

 外傷などによる組織損傷後に、傷が治癒したにもかかわらず痛みが遷延する場合があります。複数の機序が関与しており、その診断は慎重に行わなければなりません。個々の病態に応じて、薬物治療や神経ブロック、リハビリなどを組み合わせて治療します。

治療に関するよくある疑問

予約や紹介状は必要ですか?

 予約制です。
紹介状がなくても予約、受診は可能ですので、痛みでお困りの際は 気兼ねなくご連絡ください。

通院で可能ですか?

 ほとんどの場合、外来通院で治療可能です。薬物治療のみの場合や、薬物治療に神経ブロックを併用する場合があります。神経ブロックは数分程度で終わることが多く、治療を受けた後はベッド上で30分から1時間程度安静にして、状態を確認してから帰ります。一部の高度な神経ブロックでは短期間の入院が必要な場合もあります。また、遠方の方など通院が困難な場合には、1週間程度の短期入院で集中的に治療を行うことも考慮します。

どの程度の治療期間ですか?

 治療回数や受診間隔は痛みの程度や原因によって異なり、何より患者さんの状態に合わせて治療計画を作っていきますので、数回の治療で終わる場合もありますし、定期的な治療で、痛みをある一定の状態にまで和らげるという維持療法として考える場合もあります。痛みが強い場合は、1週間に1回程度、通常は2~4週間に1回程度の治療間隔が多く、痛みが改善傾向であれば、薬物治療だけになったり、治療終了となる場合も多いです。

神経ブロックは痛いですか?

 神経ブロックをする時には注射針やブロック針を使いますので、痛いという印象を持たれている方も多いようです。一般的に使用している針は、採血などで用いる針よりも細い場合が多く、また、神経ブロックの種類によっては事前に局所麻酔をするために、痛みは比較的軽いことが多いです。

神経ブロックは安全ですか?

 治療前の検査や問診などから問題がないことを十分に確認し、実際の神経ブロックの際には、安全性が確立された方法で行います。その時に用いる薬剤は局所麻酔薬が主体で、使用する量もほとんどの場合が数ml程度と少量しか使用しません。このようにして、副作用や合併症対策を十分に行うことで、安心して治療を受けることができます。

保険は適応になりますか?

 ほとんどの治療に保険が適応されます。

医師紹介

田代 章悟Shogo Tashiro

  • 医学博士
  • 麻酔科標榜医
  • 日本ペインクリニック学会専門医
  • 日本麻酔科学会指導医・専門医
  • 日本ペインクリニック学会(評議員)
  • 日本麻酔科学会
  • 日本区域麻酔学会
  • 日本緩和医療学会
  • 日本臨床麻酔学会
  • 慢性疼痛診療ガイドライン作成ワーキンググループ委員
  • 九州超音波麻酔アカデミー世話人

前原 光佑Kosuke Maehara

  • 整形外科専門医
  • 麻酔科認定医
  • 麻酔科標榜医
  • 日本ペインクリニック学会
  • 日本脊椎脊髄病学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本麻酔科学会
  • 日本東洋医学会
  • 西日本整形災害外科学会
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